
こんにちは、つくもりです
今回は小説の書き方についてご紹介します。
小説を書こう!と思い立ったものの、気になるのが書き方のルールですよね。
ズバリ、小説を書くときのルールは、あります。まずはさっくりルールをご紹介します。

それでは、細かく見ていきましょう。書くときのポイントもお伝えします
まず、どうして小説を書くときにルールが必要なのかのお話をします。
おもしろければいいんじゃないの?
そうお思いの方も多いでしょう。
実際、小説はおもしろければいいです。
ですが、自分の小説をどこかの賞に応募したいとき。
はたまた、どこかのサイトに掲載したいとき。
基本的なルールができていないから読まない、なんて人も、中にはいらっしゃいます。
とくに、公募はそのような場合が多いです。せっかく内容が良くて、力作だったとしても、『基本的なルールが守れていない』それだけで、読まれずにスルーされてしまうかもしれません。
そんなことになったら悲しいですよね?
私だったらもっと早くからちゃんとしておけば……!と後悔すると思います。
できるかぎり読者を取りこぼさないためにも、基本的なルールを身につけることはとっても大事です!
ルールといっても、硬いものではなく、簡単なお決まりごとなのですぐに覚えられますよ。
ネットの発達で、Webでも小説を投稿できる場所が増えましたね。
どんな方でも作品を発表する場があり、それがチャンスになるかもしれないのだから、本当に良い時代になったと思います。
さてさて、縦書きの一般書籍と、基本的に横書きのWeb小説の書き方は、微妙に違います。
まずは共通ルールから見ていきましょう。
小説を書いていて段落が変わるときは、先頭に全角空白を入れ、一文字分空けます。
これを、一字下げといいます。一字下げを行うことで、文章の切れ目がわかりやすく、読みやすくなります。
例を見てみましょう。
通常の文章です
一字下げがしっかりできている文章は、このようにスッキリ見えます。また、文章が長く続いた場合、文章の流れはこのようになり、同じ段落であることがはっきりとわかります。続いている文章だとわかるのです。
その後、段落が変わるとこう表示されます。
通常の文章
一字下げしていない文章は長く続いたときにとっても見にくくなります。例として、まずは長い文章を書いてみましょう。まだ段落分けはしていません。良い例のときのように、長い文章です。
段落が変わりました。文章の切れ目がちょっとわかりにくいですね。
小説は文章が長くずらっと続きます。ネットでは一字下げを行なっていない小説も多くありますが、書籍は必ず一字下げが行われています。お手元に本があったら試しに開いてみてください。
ネットで書く場合も、テンポを作るために一字下げをした方がいいでしょう。
小説は文章の流れで誰のセリフか理解させます。
カギカッコの先頭に人物の名前を入れるのは、台本形式と呼ばれ、小説では好まれないのでやめましょう。
とくに、公募はだめです。
「きみの小説、おもしろいね」
不思議な猫はそういった。
不思議な猫「きみの小説おもしろいね」
不思議な猫「もっと書いてよ。もっと読ませて」
人間「無理だよ。アイディアが浮かばないんだ」
悪い例で書いた台本形式は、シナリオや脚本を書くときに使用します。シナリオや脚本は、作品の設計図の役割をしています。そのため、演じる人が別にいるので誰のセリフかすぐわかるよう、このような形式になっています。
小説を書くのではなく、シナリオを書きたいときは、良い例悪い例が逆転します。時と場合、何を書くかで使い分けましょう。
カギカッコを閉じるときに、句点(。)は入れません。
文中はいるので、混同しないようにご注意ください。
「文章を書くのって、難しいなぁ〜。これで合ってるかな」
「文章書くのムズすぎ。間違えちゃうじゃん。」
カギカッコ前の最後だけ、句点(。)を省略していますね。これは、閉じるためのカギカッコ(」)が、句点と同じ役割を持っているからです。
「え〜、でもカギカッコの終わりにまるついてるの見たことあるし〜」という方もいらっしゃるかもしれません。ですが、それはおそらく古い小説です。昔の名作の中には使われているのもあります。
もしくは、ネット小説ですね。ネット小説はアマチュア作家が多いので、ルールを知る前に書いてしまう方も少なくありません。
ですが、現代の出版されている小説のほとんどはカギカッコの終わりの句点は省略しているので、とくに出版を目指している方はルールに沿って書きましょう。
文章の途中に、……(三点リーダー)や、――(ダッシュ)は、二つ並べて使います。
「どうしよう……」
「天才的にうまくできてしまった……才能あるかもしれない…………うふ」
人間は妄想に酔っている――。
「どうしよう・・・失敗しちゃった」
「えっ…でも…」
「これじゃだめなんですか、、、」
―失敗例が多すぎる。
悪い例にはよく見かけるパターンも追加しました。とくに、「・・・」は多いかもしれません。Twitterなど、一般的な会話の文章では、「、、、」や「。。。」も見かけますね。
コミュニケーションの一環としてはいいですが、小説として文章で物語を表現するときは、やめましょう。
小説を読み慣れている人ほど、没入感が途切れてしまうので苦手に思う傾向にあります。
ビックリマーク(!)やはてな(?)は、感嘆符、疑問符といいます。
小説でもよく見かける表現ですね。
感嘆符や疑問符を使用するときには、後ろを一字分空けましょう。
不思議な猫は驚いた! ぐだぐだ寝てた人間が突然飛び起きたからだ。
「よっしゃーっ! 宝くじ当たった!」
「ええ!こうやって書く人もいるよ!猫の目がおかしいんじゃん?。」
「え、カギカッコの終わりにまるいらないの…?。どおして。」
悪い例のほうは少し圧迫感がありますね。
基本的なルールですが、ネット小説では悪い例のように書いている方も多く見受けられます。
小説を読み慣れていても、意識していなかったから気づかなかったなんてこともあると思います。
すぐ覚えられるルールなので、取り入れていきましょう。
カギカッコの中でカギカッコを使いたい場合、どうしたらいいのか。
誰かのセリフの中に、別の人物のセリフをいれたいときですね。
その場合は、二重カギカッコを使いましょう。
「でもさぁ、猫が『ルールは簡単です』っていってたよ」
「簡単なるーるってなに?猫「誰でも覚えられる」っていったじゃん。。。うそじゃん、、、」
使う頻度は少ないかもしれませんが、もしも別の人物のセリフを入れたくなったら、別の人の言葉とわかるように『』を使いましょう。
次に、読みやすい小説を書くときのポイントをいくつかご紹介します。
小説は基本的に読者がいて、読者に物語を伝える方法です。
なので、読んでいる方が混乱しないようにすることが大事です。
場面転換や、時間の経過を改行で表すことが多いです。
もちろん、文章で書き表しても問題ありませんが、読者が「場面切り替わったんだな」と理解するためにも、改行などを使用するのがいいでしょう。
小説を書くときに、誰の視点で書くかを最初に決めると思います。
基本的に、文章の中で突然視点変更はダメです。
主人公の視点で読んでいたと思ってのに、気づいたら全然別のAの視点になっていたとなったら、読者は混乱してしまいます。小説は読者に物語を伝える技法なので、読者にわかりやすいように書きましょう。
三人称で書くときは、視点が切り替わるときに改行をいれたり、ページ移動するのがいいでしょう。
とくに、群像劇(不特定多数でストーリーを展開していく)のような物語を書きたいときは、視点移動に注意しましょう。
最後におまけ編です。
現在はネットで小説を発表する方も多いので、ネット小説ならではの書き方をご紹介します。
投稿する媒体にもよるところはありますが、ラノベ風の小説が人気の小説家になろう、カクヨム、アルファポリスなどでは、特に意識するといいでしょう。
これは、文章の相性や、書く物語の内容やジャンルによっても変わってくるとは思いますが、適度に改行を入れるのがいいです。
ネット小説はスマホ読者がほとんどです。
画面の大きさに限界があります。
そのため、改行がなく文章がずらっと並んでいると、かなり画面に圧迫感があります。
読む前に「うわぁ」となってしまう方が一定数いるのです。
スマホ表示されることを想定して、一画面に表示されるレイアウトも意識してみるといいかもしれませんね。
注意するのは、ワードなど、パソコンで執筆していて、それなりに改行したと思っていたけれど、スマホ表示だと文字がびっしりだったとかです。
ただ、この改行問題は、物語に入り込んでしまえば気にならないというのがほとんどだと思いますので、特に意識したいのは冒頭や新規読者向けかなと思います。
以上が、最低限押さえておくべき小説の書き方ルールでした。
一度覚えてしまえばずっと使えるルールですので、ぜひ覚えておきましょう!
ですが、最初にお伝えした通り、小説は
おもしろければいい
ので、あまりルールにこだわりすぎず、自由に表現しましょう。
小説は内容が一番大事です!
ネットの投稿サイトではルールができていない小説が上位にいるなんてこともザラにあります。
そんなときは、「ルールも守れていないくせに」と思うのではなく、「なにがそんなにおもしろかったんだろう?」と考え、ぜひいいところを吸収していってくださいね。

それでは、次のお悩みでまた会いましょう!
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